技術解説
血液凝固に関する検査法(3)
佐竹 清人
1
,
盤谷 博司
2
,
八幡 浩二
2
,
中田 英策
2
,
綿貫 実
2
,
田崎 次男
2
SATAKE KIYOTO
1
,
HANNYA HIROSHI
2
1日本医科大学内科
2日本医科大学内科教室
pp.199-203
発行日 1963年3月15日
Published Date 1963/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542906091
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IV.凝血因子の分別測定(つづき)
3.プロトロンビン消費試験
正常の凝血過程においては,プロトロンビンは凝固の進行につれてトロンビンに転化し,凝血完了時には大部分が消失してしまう。これをプロトロンビン消費という。ところが,凝血過程とくに第1段階の内因系過程に欠陥のあるとき(代表例は血友病)には,この消費が著しくおくれる。従って血清中にもなお多量のプロトロンビンが残存することになる。
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