技術解説
濾紙電気泳動法の実際(5)—複合蛋白分画法(その2)—糖蛋白—
伊藤 斉
1
1慶応義塾大学神経科教室
pp.431-437
発行日 1961年7月15日
Published Date 1961/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542905851
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
1.血清糖蛋白について
前回は血清脂蛋白の話をして,血中の脂質は血清蛋白と結合して脂蛋白(Lipoprotein)を形成して居り,電気泳動法により分画されることを述べたが,これと同じように,血中の多糖類も,蛋白と結合した状態で存在する。
これを一般的には糖蛋白(Glycoprotein)と呼んでいる。
Copyright © 1961, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.