技術解説
濾紙電気泳動法の実際(1)—血清蛋白質の分画法を中心として
阿部 正和
1
Masakazu Abe
1
1東京慈恵会医科大学杉本生理学教室
pp.151-157
発行日 1961年3月15日
Published Date 1961/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542905805
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1.いとぐち
最近,病院の中央検査室で濾紙電気泳動法(paper electrophoresis)の行われるようになつた箇処がだんだん増加しつつある。この小論文は,何故このように濾紙電気泳動法が急に関心をもたれるようになつたのかといういきさつと,濾紙電気泳動法の実際の操作法を解説したものである。
実はこの種の解説については,既に本誌の第2巻1)に3回にわたつて詳細に説かれていることであり,また,小林茂三郎助教授の名著2)もあるので,私としてはいささか躊躇したのであるが,その後の変化もあり,分画の定量方法について新しい方法を紹介3)した責任**もあるので,執筆をあえて承諾したものである。
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