技術解説
組織内の細菌染色
影山 圭三
1
,
戸沢 秀樹
2
1慶応大学
2慶応大学病理学教室
pp.421-428
発行日 1961年7月15日
Published Date 1961/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542905850
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§はじめに
組織内の菌染色は,塗抹標本のそれと同一原則で行われるが,組織が共染されやすく,その上貼布した標本がはがれやすいことなどから,一般には,細心の注意が必要とされるが,その要領を心得てしまえば,左程のことはない。脂肪染色の項で述べたように,要は反覆練習することにより,技術を身につけることである。
以下に,一般菌染色,真菌,好酸菌,ブルセラ菌,スピロヘーターなど代表的な染色法を略説するが,染め上りは,各人の好みも関係するので,各々がもつとも好きなものを常用するのがよかろう。
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