座談会
細菌検査の諸問題
小酒井 望
1
,
桑原 章吾
2
,
小張 一峰
3
,
樫田 良精
4
,
天木 一太
5
,
高橋 昭三
6
1順天堂大
2東邦大
3都立駒込病院
4東大病院中央診療部
5日大
6東大細菌学教室
pp.438-448
発行日 1961年7月15日
Published Date 1961/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542905852
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高橋 きようは「細菌検査の諸問題」という大きなテーマでいろいろな話しを伺いたいと思います。
臨床検査の部門での細菌検査というのはほかの検査とくらべてちよつと違うところがあるように考えております。一つは細菌検査室というものの性格なんですが,技術者が材料を受け取つてから結果の判定までを行なうというところであります。しかもそこで判定されたものがそのまま報告され,この検査に限り病名が,検出された菌だけで決定することがあるということです。似たような菌の中から特定の菌だけを目安にして,仕事をしていくということが多いのも特色の一つといえます。また出た答を報告する場台に受け取る方が主治医でして必ずしも細菌の専門家でございませんので,報告の書き方もいろいろあろうかと存じます。それで,検査室の責任の限界報告の出し方などについて,まず,小酒井先生大づかみにお話して載けませんか。
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