研究
蛋白微量測定法の研究(その1)—<尿中蛋白測定に色素を用いる方法>
向出 惇
1,2
1大阪府和泉保健所衛生課
2旧大阪府立病院研究検査科
pp.255-256
発行日 1961年4月15日
Published Date 1961/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542905825
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緒論
今日有効な尿蛋白測定法の一つとして「ズルフォサリチル酸法」以下「S法」が多く利用されているが「S法」はその性質上,ムチン,酢酸体,樹脂酸,アルブモーゼ,尿酸などによる類似反応は避け得られぬ処である。そのため日常診療および集団検査の際に相当の不便を感じて来た。私は1937年Feiglにより紹介された「Tetra-Brom-phenolphthalein-ethylester-K塩」(以下「TBK」)を用いる方法を種々の条件について実験を行なつた結果本法は操作は簡単で迅速に処理でき,かつ微量の試料(約1滴)で実施できることを認めた。本論文の要旨は昭和35年5月20日第9回衛生検査学会に発表した。
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