技術講座 生化学
尿中微量蛋白の測定法
岡田 茂
1
,
中村 利弘
1
,
星野 忠
2
1(株)大塚東京アッセイ研究所
2日本大学医学部臨床病理学教室
pp.331-337
発行日 2000年4月1日
Published Date 2000/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543905335
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新しい知見
尿中微集アルブミンや尿中微量トランスフェリンの測定は主に糖尿病性腎症の早期発見や病期の鑑別,予後推定の指標として利用されている.また,尿中α1-ミクログロブリンや尿中β2-ミクログロブリンの測定は尿細管障害を把握するために利用され,これら尿中微量蛋白を組み合わせて測定することが腎機能障害の程度を知る指標として臨床的に不可欠となっている.
測定法に関しては,従来RIA法により測定されてきたが,近年の免疫化学的分析法および自動分析機器の目覚ましい進歩により尿中微量蛋白の測定も可能となった.
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