技術解説
流血中の癌細胞の検査法
田崎 勇三
1
,
古江 尚
1
,
富永 仁示
1
,
高月 英夫
1
,
太田 邦夫
2
1癌研究会附属病院第一内科
2癌研究所病理
pp.215-221
発行日 1960年4月15日
Published Date 1960/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542905687
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緒言
癌患者の末梢流血中には癌細胞が多数浮遊しているという事実は,特にPool及びDunlop12)による組織的検索が行われてから,幾つかの成績が発表されている。そしてかかる検索の方法は,他の細胞成分をできるだけ除却することが必要であり,また細胞を障害しないものでなければならない。その方法についてはすでに幾つか発表されており,それぞれ長所と短所とを具えているが,われわれは先ずこれらの検査法の主なものを幾つかのべて,次にこれらを整理,検討し,最後に癌細胞判定の基準について簡単にふれてみたい。
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