座談会
臨床検査に必要な電気の知識
宇都宮 敏夫
1
,
大久保 喜久雄
2
,
樫田 良精
3
,
春日 誠次
4
,
高木 末夫
5
,
高橋 昭三
6
,
高椋 卯吉
7
,
松橋 直
8
1東大工学部
2多摩済生院
3東大臨床検査部
4関東逓信病院
5東大工学部
6東大医学部細菌学教室
7日医大臨床検査所
8東大医学部血清学
pp.150-165
発行日 1957年6月15日
Published Date 1957/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542905345
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樫田 最近,病院でも,研究室とか検査室,では電気が停電したら忽ちにその機能が止ってしまう位に,あらゆる方面に置気の利用が行なわれている。これは我々,日常生活でもそういう傾向が強いですけれども,特に病院等でこういう傾向が強いと思います。臨床検査関係の検査室が中央化されるに伴って,益々,大量のものを流れ作業でこなすために,必然的に種々の電気設備,電気装置が高度に利用されるということが起ります。
しかし省りみますと,生物学系統といいますか,医学系統の医者も技術者も恐らく電気というものについては教養の程度が,どうも今の日本の現状では,教育課程が悪いのかもしれないけれども,非常にレベルが低いと思います。我々も,しばしば無理な使い方をしておるために火災の危険を犯している。あるいは危うく感電するような危険にさらされておる。あるいは何か一寸した不注意でもって簡単に機械をこわすような非常識なことをしておる。その他色々な馬鹿なことをしておることが多いと思います。
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