Senior Course 生理
—電気生理検査に必要な電気の基礎知識—交流回路
石山 陽事
1
1虎の門病院生理学科
pp.362-363
発行日 1976年3月15日
Published Date 1976/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542909331
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前回まで直流電源を使用した抵抗回路網について述べたが,交流についても,直流と同じようにオームの法則やキルヒホッフの法則などが当てはまる.むしろ直流は交流回路理論を先に勉強し,その特殊解として周波数f=0における理論を展開すれば良い.
交流とは,電流の方向が図1に示すように,時間的に変化するものをいうが,このような複雑な波形でも周期性があるとみた場合に,いろいろな振幅と周波数をもった正弦波の合成波と考えることができる.すなわち時間的に変化する合成波f(t)はf(t)=a0/2+a1sinωt+a2sin2ωt+a3sin3ωt+… +b1cosωt+b2cos2ωt+b3cos3ωt+… ω=2π∫ f:基本周波数となる.これをフーリエ級数という.
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