技術解説
簡易尿糞便検査
シノテスト研究所
pp.166-168
発行日 1957年6月15日
Published Date 1957/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542905346
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
衆知の如く,尿は生体内物質代謝の際生成された多種多様な産物を含有している。従つて之等の尿成分を定性的に或は更に進んで定量的に試験する事により,疾病が原因となつて起つている代謝機構の異常を窮知することが出来る。さればこそ尿の試験—詳言すれば尿中の或る成分の定性的又は定量的試験—がそれぞれの疾病の診断を行う上に考案され,実施され来つた次第である。然し,従来行われ来つた之らの尿試験方法の多くは,専門の技術を要したり,煩雑な操作や特殊な器具を必要とした為,多忙な医家が之を実施する事は仲々困難な事であつた。
この実用上の欠点を除去し,簡易然も間違いなく且何等特殊な器具,技術及び操作を必要とせず,僅か1-2分の時間内に於いて如上の目的を達し得る試薬の発明が薬学博士篠原亀之輔氏によつて為され来つた。
Copyright © 1957, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.