高級技術講義
オート・テクニコン
吉行 俊久
1
1東京大学病理学教室
pp.147-149
発行日 1957年6月15日
Published Date 1957/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542905344
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勿論,正確ということが,根本的な条件であるが,検査物を,より迅速に,より大量にこなすことは,検査室,研究室で常に要求されることである。特に,近代的な病院のあり方として,検査室の中央化が計られると共に,その利用度が高まり,迅速大量化の要求されるところが大である。人手には限界があるので,要求にこたえるためには,如何にしてこれを機械にかえるかということであろう。病理検査室に於て,これにこたえてあらわれたのが,オートテクニコン(米)である。吾が国の病理検査室及び研究室でも,近年その普及がいちじるしい。これと共に,英国製のヒスキネツトも普及しつつある。両者とも大体,相似の構造を有しているので,主としてオートテクニコンについて述べたい。
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