特集 造血器腫瘍
Ⅳ 検査の実際
6.多発性骨髄腫と関連疾患―2)アミロイドーシスの診断
若槻 真吾
1
,
安倍 正博
2
,
小阪 昌明
3
Shingo WAKATSUKI
1
,
Masahiro ABE
2
,
Masaaki KOSAKA
3
1兵庫県立淡路病院検査部病理検査室
2徳島大学大学院医学研究科生体情報内科学(第一内科)
3徳島県立海部病院
pp.1427-1430
発行日 2002年10月30日
Published Date 2002/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542905252
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はじめに
アミロイドーシスは,各種の前駆蛋白より誘導された一群の異常蛋白からなる病態線維(アミロイド)が身体諸臓器の間質に沈着し,それらの機能障害を起こす疾患群である.現在約20種類のアミロイド前駆蛋白が同定されている.
多発性骨髄腫症例の10~15%にアミロイドーシスがみられ,アミロイドーシスを伴わない症例に比べ,明らかに予後が悪い1,2).
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