特集 造血器腫瘍
Ⅳ 検査の実際
6.多発性骨髄腫と関連疾患―3)IL-6レセプター
中原 英子
1
,
吉崎 和幸
1,2
Hideko NAKAHARA
1
,
Kazuyuki YOSHIZAKI
1,2
1大阪大学大学院医学系研究科分子病態医学専攻生理病態学
2大阪大学健康体育部健康医学第一部門
pp.1431-1435
発行日 2002年10月30日
Published Date 2002/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542905253
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
はじめに
多発性骨髄腫は,モノクローナル高γグロブリン血症と骨融解性病変を特徴とする形質細胞の腫瘍性増殖性疾患であり,その病態形成にインターロイキン6(IL-6)の関与が示唆されている.IL-6は膜結合型あるいは可溶性IL-6レセプター(IL-6R,sIL-6R)と結合することで初めてそのシグナルを細胞内に伝達することが可能となる.本稿では,多発性骨髄腫におけるIL-6Rのかかわりを中心に解説したい.
Copyright © 2002, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.