Japanese
English
原著
多発性骨髄腫に伴ったアミロイドーシスの2例—皮膚限局性アミロイドーシスとの比較検討
Two Cases of Amyloidosis Accompanying Multiple Myeloma:About Comparison with Localized Cutaneous Amyloidosis
大野 佐代子
1
,
段野 貴一郎
1
,
堀尾 武
1
,
今村 貞夫
1
Sayoko OHNO
1
,
Kiichiro DANNO
1
,
Takeshi HORIO
1
,
Sadao IMAMURA
1
1京都大学医学部皮膚科教室
1Department of Dermatology, Kyoto University, Faculty of Medicine
pp.773-777
発行日 1982年8月1日
Published Date 1982/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412202686
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骨髄腫を伴った全身性アミロイドーシスの2例の皮膚病変について報告した.
症例1は63歳男性.手掌と肛門周囲に光沢のある小豆大までの多数の黄色丘疹と出血斑を認めた.丘疹は組織化学的に真皮のほぼ全層にアミロイド沈着を認め,抗λ鎖抗体の螢光も陽性であった.
症例2は46歳男性.鼻周囲や殿部に色素沈着を伴う散在性丘疹を認めた.アミロイド特殊染色陽性,抗κ鎖抗体螢光を認めた.
2症例の皮膚病変におけるDACM染色(SH基染色)はSH基・SS結合ともアミロイド部で陰性であった.皮膚アミロイド沈着の由来について皮膚限局性アミロイトーシスと比較検討した.
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