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動脈硬化症における可溶性FcγRIIIaMφの増加
桝田 緑
1
,
高橋 伯夫
1
1関西医科大学臨床検査医学講座
キーワード:
動脈硬化症
,
マクロファージ
,
FcγレセプタータイプⅢ
Keyword:
動脈硬化症
,
マクロファージ
,
FcγレセプタータイプⅢ
pp.441-443
発行日 2002年4月15日
Published Date 2002/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542905088
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1.はじめに
IgGのFc部分に対するレセプタータイプⅢ(FcγRIII:CD16)には,NK細胞とマクロファージ(Mφ)に発現しているIIIa型(ⅢaNKとⅢaMφ)と,好中球に発現しているⅢb型があり1,2)(図1),両者とも活性化によって細胞表面から放出され,可溶型(soluble FcγRⅢ;sFcγRⅢ)として血漿中に存在している3~8).FcγRⅢbにはNA1とNA2のアロタイプがあり9),FcγRIIIaMφとⅢaNKは修飾糖鎖が異なる6).一方,アテローム性動脈硬化症の初期病変では,Mφの血管内皮下での集積が認められ,さらに,内皮下組織Mφによる脂質の蓄積,泡沫細胞の形成と進行していく.実際,動脈硬化部位におけるFcγRⅢaの発現が報告されている10).そこで,FcγRⅢaMφに特異的なモノクローナル抗体(MKGR 14:IgM)を作製し,血漿中のsFcγRIIIaMφを測定した.
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