特集 動脈硬化進行予防のための肥満・脂質異常診療戦略
動脈硬化の病態・早期診断法・リスク 動脈硬化の病態・病理像
山下 篤
1
,
浅田 祐士郎
1宮崎大学 医学部病理学講座構造機能病態学分野
キーワード:
冠状動脈硬化症
,
血栓症
,
動脈硬化症
,
動脈硬化症-アテローム性
,
マクロファージ
,
免疫組織化学
,
Matrix Metalloproteinases
,
早期診断
,
動脈硬化プラーク
Keyword:
Arteriosclerosis
,
Immunohistochemistry
,
Coronary Artery Disease
,
Thrombosis
,
Macrophages
,
Plaque, Atherosclerotic
,
Matrix Metalloproteinases
,
Early Diagnosis
,
Atherosclerosis
pp.1272-1278
発行日 2020年10月1日
Published Date 2020/10/1
DOI https://doi.org/10.34433/J00697.2021018139
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<Headline>1 動脈の内膜変化は、平滑筋細胞や細胞外基質からなるびまん性内膜肥厚より始まり、冠動脈、腹部大動脈、総腸骨動脈で顕著で、粥状動脈硬化病変の進行しやすい部位と一致する。2 冠動脈では、びまん性内膜肥厚深部に局在するプロテオグリカンへの細胞外脂質沈着が、マクロファージ浸潤に先行すると考えられる。3 アテローム血栓症を引き起こすプラーク破綻には、線維性被膜の断裂によるプラーク破裂、表在性内膜傷害によるプラークびらん、結節性石灰化の破綻がある。4 プラークびらんの発生には、血流変化による内膜傷害説、好中球による内皮傷害説がある。
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