特集 消化管治療薬 外来での使いどころ
領域別消化管治療薬の使い方
《上部消化管領域》
Helicobacter pylori除菌薬
森 英毅
1
Hideki MORI
1
1国立病院機構東京医療センター消化器科
キーワード:
アモキシシリン
,
メトロニダゾール
,
クラリスロマイシン
,
ボノプラザン
Keyword:
アモキシシリン
,
メトロニダゾール
,
クラリスロマイシン
,
ボノプラザン
pp.227-230
発行日 2018年2月1日
Published Date 2018/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika121_227
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Summary
▪Helicobacter pylori除菌治療は抗生物質単剤では不十分であることが多く,通常2種類の薬剤を組み合わせ,さらに胃内での抗生物質の安定化のために,十分量のプロトンポンプ阻害薬(PPI)もしくはP-CABを使用する.
▪一次除菌としては,アモキシシリン+クラリスロマイシン+PPIもしくはP-CABを1週間投与する3剤併用療法を,一次除菌治療レジメンとして使用する.
▪一次除菌不成功であった場合,二次除菌としてアモキシシリン+メトロニダゾール+PPIもしくはP-CABを1週間投与する3剤併用療法が一般的に使用される.
▪新しい機序の強力な酸分泌抑制薬であるボノプラザンを使用することで,PPI,P-CABともに90%以上の良好な成績を示している.
© Nankodo Co., Ltd., 2018