特集 超音波検査の技術と臨床
Ⅳ.腹部
4.消化管―内視鏡エコー法を含む
藤井 康友
1
,
畠 二郎
2
Yasutomo FUJII
1
,
Jiro HATA
2
1自治医科大学臨床検査医学
2公立三次中央病院消化器科
pp.1427-1430
発行日 2001年10月30日
Published Date 2001/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542904949
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はじめに
従来,実質臓器の観察上の妨害臓器とされてきた消化管も,機器の改良と研究の蓄積により超音波の観察対象臓器としての関心が高まっており,超音波を対象とする学会や研究会ではほぼ常識的事項となってきている.しかしながら,いまだ消化管など見えるはずがない,といった概念が一般的でありその診断能についても各施設間で大きな差がみられるのも事実である.紙幅の都合上,各疾患の詳細なUS所見については成書1~4)に譲ることとし,本稿では内視鏡エコー法について簡単に触れたのち,体外式超音波(US)を活用することによりどの程度まで消化管疾患の診断に迫れるか,という実践的な事項を中心として述べてみたい.
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