新しい検査法
内視鏡を用いた上部消化管pH測定法
安藤 博
1
,
大原 敬二
1
,
綿貫 喆
1
1東京慈恵会医科大学第1外科教室
pp.1206
発行日 1975年9月25日
Published Date 1975/9/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403112295
- 有料閲覧
- 文献概要
内視鏡を利用した治療法,検査法も開発されつつあり,内視鏡の適応範囲も拡大される傾向にある.当教室では,数年前より内視鏡直視下に上部消化管のpH測定について基礎的検討を行ない,現在ではテレメータリングカプセル法と併用して測定を行なっている.この方法は,従来の検査法にみられない直視下に任意の部位の粘膜上のpHが測定できるという点で秀れ,食道炎,胃炎,胃十二指腸潰瘍,残胃などの病態生理的追及方法の一つとなりうるものと思われる.以下本法の測定法について述べる.
Copyright © 1975, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.