今月の主題 アルコール障害
アルコール救急医療
上部消化管出血(マロリー・ワイス症候群を含む)
宮本 京
1,2
1国立東京第二病院・消化器科
2現:オタワ大学
pp.462-463
発行日 1986年3月10日
Published Date 1986/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402220270
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近年,緊急内視鏡検査の発達に伴い,上部消化管顕出血の原因の95%以上が,遅くとも発症後72時間以内に診断されるようになった.同時に,種々の秀れた内科的止血法の開発により緊急手術の必要性が激減することともなった.アルコール過飲に伴う上部消化管出血に直面した場合にも,基本的には他と同様のステップを踏むわけであるが,アルコール関連の基礎疾患が複数個共存している可能性を常に念頭に入れつつ,注意深く診断と治療に臨まねばならない.
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