特集 超音波検査の技術と臨床
Ⅲ.循環器
1.心エコー図法の種類と実施法
5)虚血性心疾患における負荷心エコー法の意義
八杉 直子
1
,
小柳 左門
2
Naoko YASUGI
1
,
Samon KOYANAGI
2
1福岡大学筑紫病院内科第一/循環器科
2国立療養所福岡東病院
pp.1315-1320
発行日 2001年10月30日
Published Date 2001/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542904928
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はじめに
虚血性心疾患においては,心筋虚血の診断が重要であるが,安静時の心エコー図では診断が困難である.そこで,負荷をかけることにより,新たに出現する壁運動異常から心筋虚血を診断するのが,負荷心エコー法の目的である.近年,超音波画像のデジタル化とその処理方法の発達によって診断が確実になり,負荷心エコー法が広く行われるようになった.負荷心エコー法は心筋虚血の診断だけでなく,心筋のバイアビリティの評価などその応用は多岐にわたっている.
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