シリーズ最新医学講座―免疫機能検査・4
肥満と免疫機能
小野寺 秀記
1
,
坂根 直樹
1
,
吉田 俊秀
1
,
吉川 敏一
1
,
近藤 元治
1,2
Hideki ONODERA
1
,
Naoki SAKANE
1
,
Toshihide YOSHIDA
1
,
Toshikazu YOSHIKAWA
1
,
Motoharu KONDO
1,2
1京都府立医科大学第1内科
2藍野病院
キーワード:
肥満
,
アディポサイトカイン
,
免疫
Keyword:
肥満
,
アディポサイトカイン
,
免疫
pp.423-428
発行日 2001年4月15日
Published Date 2001/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542904740
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
はじめに
栄養と内分泌,そして免疫は生体の恒常性を保つ機能的な環の中にあって,相互に深く関連し合っている.そして,新世紀を迎えた今日,日本人の誰もが"肥満"を不健康で好ましくない身体状況と考えて,ダイエットや運動に励むようになってきた.「豊かに,そして健やかに生きて行きたい」という万人の願望は,"肥満"にかかわる経済や研究をますます盛んにしてきているのである.
まず初めに,「肥満は悪しきこと」と考えられるに至った経緯を,その100年にも満たない歴史を少しだけ振り返ってみたい.
Copyright © 2001, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.