今月の主題 サイトカイン・ケモカイン
話題
動脈硬化とケモカイン
飯笹 久
1
Hisashi IIZASA
1
1共立薬科大学薬剤学教室
キーワード:
interleukin-8
,
IL-8
,
monocyte chemotactic and activating factor/monocyte chemoattractant protein-1
,
MCAF/MCP-1
,
CCR2
,
CXCR1
,
CXCR2
Keyword:
interleukin-8
,
IL-8
,
monocyte chemotactic and activating factor/monocyte chemoattractant protein-1
,
MCAF/MCP-1
,
CCR2
,
CXCR1
,
CXCR2
pp.69-71
発行日 2001年1月15日
Published Date 2001/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542904667
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1.はじめに
動脈硬化とは動脈壁の肥厚,弾性の低下および機能低下を示す限局性動脈病変の総称で,粥状硬化の前段階として認められる血管内皮細胞下の泡沫細胞(脂肪を貪食したマクロファージ)の増加と,平滑筋細胞の増加(肥厚化)を特徴とする.従来これら細胞蓄積のメカニズムは不明であったが,近年ケモカインが重要な役割をしていることが明かとなってきた.本総説では,動脈硬化とケモカインと題し,最近の知見を紹介する.
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