今月の主題 血管壁細胞
各論―測定と病態との関連
ケモカイン
関谷 剛
1
,
稲寺 秀邦
1
,
松島 綱治
1
Sekiya, TAKASHI
1
,
Hidekuni INADERA
1
,
Kouji MATSUSHIMA
1
1東京大学大学院医学研究科社会医学専攻社会予防医学(衛生学)
キーワード:
ケモカイン
,
IL-8
,
MOAF/MCP-1
Keyword:
ケモカイン
,
IL-8
,
MOAF/MCP-1
pp.1117-1124
発行日 1999年10月15日
Published Date 1999/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542904193
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ケモカイン(chemokine)は白血球遊走・活性化作用を有する塩基性のヘパリン結合性蛋白の総称である.ケモカインは炎症,免疫,発生,感染制御などの機能にかかわっている.さまざまな疾患でケモカインが測定された結果,ケモカインがさまざまな臨床病態に関与することが明らかにされており,今後,臨床検査にも応用されていくと考えられる.血管壁にかかわる主なケモカインとしてIL-8,MCAF/MCP-1があり,これらを中心にケモカインと病態,臨床検査法とのかかわりについてまとめた.
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