活動レポート
肺がん検診の精度管理における成人病検診管理指導協議会の役割―宮城県での自治体に対する調査の経験
佐川 元保
1
,
遠藤 千顕
2
,
佐藤 雅美
2
,
辻 一郎
3
,
斉藤 泰紀
4
,
杉田 真
1
,
桜田 晃
2
,
薄田 勝男
5
,
藤村 重文
6
,
佐久間 勉
1
1金沢医科大学呼吸器外科
2東北大学加齢医学研究所呼吸器再建研究分野
3東北大学大学院医学系研究科公衆衛生学分野
4国立仙台病院呼吸器外科
5富山医科薬科大学光学医療診療部
6東北厚生年金病院外科
pp.1003-1007
発行日 2004年12月1日
Published Date 2004/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401100534
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2001年の久道班報告書1)で述べられているように,わが国で行われている現行の肺がん検診は肺がん死亡減少に寄与するが2,3),そのためには精度管理が適切に行われることが必要である.しかしながら,検診の精度は自治体により相当のばらつきがあり4),さらに最大の問題は,精度を評価するシステムが恒常的に活動していないことである5).
検診費用の一般財源化は,自治体の政策の自由度を増すことが目的であり,どのような検診を行うか,あるいは橋や道路に予算を回すかは,自治体の独自の判断で行うことが可能となった.すなわちコストと効果を秤にかけて自分たちが選択できるようになったわけであるが,現状ではコストは判明しているが精度は不明なので,適切な判断をすることができない.
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