私のくふう
パップペンを用いた細胞診標本の作製
川西 なみ紀
1
,
上坊江 知美
1
,
波多 秀明
1
,
平岡 春光
1
,
則松 良明
2
1三原市医師会病院
2倉敷中央病院
キーワード:
液状検体
,
パップペン
,
標本作製
Keyword:
液状検体
,
パップペン
,
標本作製
pp.1134
発行日 2000年10月15日
Published Date 2000/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542904514
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1.はじめに
尿,体腔液などの液状検体での標本作製はオートスメアがない施設の場合,すり合わせ法や引きガラス法で作製しているのが一般的である.しかし,それらの方法はオートスメア法のように塗抹の範囲が一定でなく,スライドガラス全面に塗抹される傾向にあるため,鏡検しにくい,時間を要するなどの問題がある.われわれは,上記問題点の改善のため,免疫染色時に使用しているパップペン(大同産業社)を用い,スライドガラス上に非親水性の型枠を作り,枠中に沈渣を塗抹,スプレー式固定液:メルコフイックス(メルクジャパン社)で固定したパップペン枠標本を作製した.
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