増大号 チェックリストで見直す 検査と医療関連感染対策
5章 平時の検査業務における医療関連感染対策の実際
細胞診・病理組織学的検査
渡 智久
1
1亀田総合病院臨床検査部
キーワード:
標本作製
,
消毒法
,
結核
,
プリオン病
Keyword:
標本作製
,
消毒法
,
結核
,
プリオン病
pp.370-376
発行日 2023年4月15日
Published Date 2023/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542203272
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Check List
・スタンダードプリコーションと感染経路別防止策を理解しているか.
・感染症などの非腫瘍性疾患の検体も取り扱っていることを十分に理解しているか.
・病理検査室は病原微生物を拡散しないために,感染区域と非感染区域を明確に区別し,スタッフ間で運用が徹底されているか.
・感染症を強く疑う患者については,検体提出時に主治医と病理検査室とが情報共有できる仕組みがあるか.
・未固定の検体を取り扱う場合は,安全キャビネット内で取り扱うことになっているか.
・気管支鏡で採取された検体の標本作製は,飛沫の吸引や周囲の環境を汚染しないような手技で実施できているか.
・術中迅速組織検査の標本作製手順,クリオスタット使用後の消毒などは適切な感染対策が取られているか.
・検体を取り扱うときや病理解剖時に着用しなければならない個人用防護具を理解しており,正しく着用できるか.
・病理解剖で感染リスクの高い操作を理解し,適切な対応ができているか.
・使用後の器具について,洗浄,滅菌方法,廃棄方法を正しく理解できているか.
・プリオン病とプリオン病以外の病原微生物について,消毒法の違いを理解し,正しく消毒ができているか.
・各工程についてマニュアルが整備され,無駄のない対策が取られているか.
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