コーヒーブレイク
ナースに脱帽
寺田 秀夫
1
1聖路加国際病院内科/昭和大学内科
pp.546
発行日 2000年5月15日
Published Date 2000/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542904395
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むし暑い夜中,じっとりと汗ばみながら当直室の布団の上で寝返りを打っていると,「先生急患ですから起きて下さい」とのナースの声に眼をこすりながら外来の診察室に向かった.
常勤医師1名,20床の小さな公立病院に勤務し始めてから2か月余のある夜のことである.約2年間のボストンでの血液学研究の留学生活を終え,意気揚々と帰国したところ,母校の教室の人事の都合で,この越後平野の中の小さな町の病院に出張を命ぜられたのである.毎日早朝N駅から約1時間の通勤と週1~2回の宿直には少しとまどっていた頃である.血小板とウイルスの関係について研究を続けたいと熱い希望に燃えていたので.
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