特集 臨床検査の新しい展開―環境保全への挑戦
Ⅱ.環境問題と疾病
4.大気汚染
4)大気汚染と変異(癌)原物質
久松 由東
1,2
Yoshiharu HISAMATSU
1,2
1国立公衆衛生院地域環境衛生部環境管理計画室
2東京工業大学大学院
pp.1319-1326
発行日 1999年10月30日
Published Date 1999/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542904225
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はじめに
大気環境における有害物質としては浮遊粒子,浮遊粒子に含まれるアスベストなどの鉱物質,多種類の金属化合物や有機化学物質,および蒸気圧の高い有機化学物質や窒素酸化物などのガス状物質が挙げられる.これらの物質の発生源は化石燃料や有機物質などの燃焼による生成,生活関連物質の焼却処理に伴う生成や科学技術の発達による生産過程から排出される物質,さらには大気環境中における汚染物質問の反応による二次生成物質などさまざまである.
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