今月の主題 血管壁細胞
各論―測定と病態との関連
組織因子
川合 陽子
1
,
松本 豊
1
,
酒居 一雄
1
Youko KAWAI
1
,
Yutaka MATSUMOTO
1
,
Kazuo SAKAI
1
1慶應義塾大学医学部中央臨床検査部
キーワード:
組織因子
,
血管内皮細胞・血流
Keyword:
組織因子
,
血管内皮細胞・血流
pp.1133-1138
発行日 1999年10月15日
Published Date 1999/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542904195
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組織因子は凝固活性の開始を司る血栓形成の中心的役割を担う細胞膜を貫通する糖蛋白である.組織や細胞に主として存在し,リン脂質層上でその機能を強く発現する.培養血管内皮細胞でも種々のサイトカイン刺激で発現し,内皮細胞の抗血栓性を易血栓性に変貌させると思われる.その測定法は,抗原量をELISAで,膜上の発現をレーザーフローサイトメトリーで,凝固活性を合成基質法で,mRNAの動態をRT-PCR法で測定可能である.
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