今月の主題 高血圧と臨床検査
本態性高血圧症の成因
高血圧の遺伝子的背景
川口 秀明
1
Hideaki KAWAGUCHI
1
1北海道大学医学部臨床検査医学
キーワード:
レニン遺伝子
,
アンジオテンシン変換酵素遺伝子多型性
,
アンジオテンシノゲン遺伝子多型性
Keyword:
レニン遺伝子
,
アンジオテンシン変換酵素遺伝子多型性
,
アンジオテンシノゲン遺伝子多型性
pp.627-631
発行日 1999年6月15日
Published Date 1999/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542904092
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分子遺伝学的な解析によってレニン―アンジオテンシン系と高血圧の関連が多くなされているが,現在のところレニンとACE遺伝子の高血圧へのかかわり合いは少ないようである.しかし,アンジオテンシノゲン遺伝子多型性のうちM235Tは高血圧との関連が示唆されている.すなわちTT型またはTM型の遺伝子を持った者は,野生型のMM型の遺伝子を持つ者より高血圧患者が多いと報告されている.
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