今月の主題 多発性内分泌腫瘍症(MEN)
総説
原因遺伝子RET
黒川 景
1
,
高橋 雅英
1
Kei KUROKAWA
1
,
Masahide TAKAHASHI
1
1名古屋大学医学部第2病理学講座
キーワード:
RETプロトオンコジーン
,
多発性内分泌腫瘍症2A型
,
2B型
,
家族性甲状腺髄様癌
,
Hirschsprung病
,
甲状腺乳頭癌
Keyword:
RETプロトオンコジーン
,
多発性内分泌腫瘍症2A型
,
2B型
,
家族性甲状腺髄様癌
,
Hirschsprung病
,
甲状腺乳頭癌
pp.739-744
発行日 1998年7月15日
Published Date 1998/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542903775
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受容体型チロシンキナーゼをコードする遺伝子RETは,甲状腺髄様癌,副腎褐色細胞腫などを発症する多発性内分泌腫瘍症(multiple endocrine neo-plasia; MEN)2A,2B型,家族性甲状腺髄様癌(familial medullary thyroid carcinoma; FMTC), Hirschsprung病(HSCR)など,複数の疾患の原因遺伝子であることが明らかとなっている.今日,これらの疾患とRET遺伝子の変異部位との関係が解明されており,診断の確定や早期発見が可能となっている.
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