今月の主題 注目されている感染症―Emerging Infectious Diseases
技術解説
クリプトスポリジウム症・サイクロスポーラ症
井関 基弘
1
,
木俣 勲
1
Motohiro ISEKI
1
,
Isao KIMATA
1
1大阪市立大学医学部医動物学
キーワード:
クリプトスポリジウム
,
サイクロスポーラ
,
下痢症
,
診断法
Keyword:
クリプトスポリジウム
,
サイクロスポーラ
,
下痢症
,
診断法
pp.541-546
発行日 1998年5月15日
Published Date 1998/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542903727
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クリプトスポリジウム症とサイクロスポーラ症は,ともに激しい下痢を主徴とする.近年,水道水や食品を介した大規模な集団感染が先進国でも発生し,大きな問題になっている.病原体は胞子虫綱のコクシジウム類に属する腸管寄生原虫で,患者の糞便には多数のオーシストが排出される.診断は便検査でオーシストを検出すればよいが,ショ糖遠心沈殿浮遊法や抗酸染色法などを実施する必要がある.
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