海外レポート
スタッフの親切さに支えられたタンザニアでの2年間―青年海外協力隊体験レポート
山地 美枝子
1
Mieko YAMACHI
1
1元:青年海外協力隊
pp.230-232
発行日 1998年2月15日
Published Date 1998/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542903662
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■テレビコマーシャルの強い印象が私を参加に導いた
私が青年海外協力隊に初めて興味を持ったのは,高校生の時だった.テレビで見た協力隊公募のコマーシャルがとても印象に残っている.青い海と肌の黒い人々.そして,その中で真っ黒に日焼けして笑っている隊員の姿を覚えている.その姿を見て羨ましく思った.言葉も文化も気候も違うなかで,現地の人々とそのなかの1人となって働く姿に憧れた.
老人病院で働き始めたころのことだった.協力隊の説明会が行われるというので,聞きに行った.そして,そこでアフリカから帰ったばかりの検査技師のかたにお会いした.お話を伺っているうちに,高校生のときの憧れが蘇ってきた.そして,自分を試してみたいという思いが強くなるのを感じた.その検査技師のかたは,とても親切に,私の相談に乗ってくださった.私には,一般病院での経験が少ないといったことも指摘してくださった.最低でも3年の経験が必要だとアドバイスもいただけた.
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