特集 神経系疾患と臨床検査
Ⅳ.画像診断
2.MRI検査・他
1)磁気共鳴画像(MRI)
中田 力
1,2
,
藤井 幸彦
3
,
岡本 浩一郎
4
Tsutomu NAKADA
1,2
,
Yukihiko FUJII
3
,
Koichiro OKAMOTO
4
1新潟大学脳研究所脳機能解析学
2カリフォルニア大学神経内科
3新潟大学医学部附属病院脳神経外科
4新潟大学医学部放射線医学
pp.1472-1476
発行日 1997年10月30日
Published Date 1997/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542903528
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
はじめに
磁気共鳴画像(magnetic resonance imaging;MRI)は脳神経の臨床において欠かすことのできない診断法である.立場を問わず,医学にかかわるすべての人間が正しい知識を持ち合わせている必要がある.しかしながら,極端に守備範囲の広い"磁気共鳴診断学"の多彩な技法とその臨床を1つの章にまとめ上げることは不可能である.本書の編集方針にも反する.そこで,この章では臨床検査としての要点を概説することにとどめ,"診断学"の教科書ではあまり触れられていない,"なぜこのような検査をするのか"の解説に重点を置く.議論も形態画像としてのMRIの範疇に収め,機能画像,脳循環画像,代謝画像など脳機能解析のための技法には触れないこととする.
Copyright © 1997, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.