増刊号 これから広がる生理検査・新たにはじまる生理検査
G 磁気共鳴画像検査
1. 磁気共鳴画像検査の基礎と臨床
堀 正明
1
,
寺田 一志
2
,
白神 伸之
1
,
嶋田 守男
1
,
山口 晶
1
1東邦大学医療センター大森病院放射線科
2東邦大学医療センター佐倉病院放射線科
pp.1120-1126
発行日 2008年9月15日
Published Date 2008/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543102224
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はじめに
磁気共鳴画像(magnetic resonance imaging,MRI)検査は,従来の基本的なT2強調像やT1強調像といった撮像方法に加え,近年のMRI装置ソフトウエアおよびハードウエア双方の進歩によって,さまざまな撮像方法が臨床の場に登場している.本稿では,それらのうち比較的多数の施設で行われ,かつ今後もその普及が予想される検査を選択して解説する.したがって,MRI検査の極めて基本的な部分,すなわち静磁場中における原子核のスピンとラジオ波の照射などについては既に多数の成書があるので割愛する.
なお本稿中の臨床画像は,あえていわゆるチャンピオン画像は可能な限り提示せず,実際の臨床現場において,この程度であるというものを選択した.
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