Japanese
English
研究
末梢血幹細胞採取時期決定における網赤血球強蛍光分画の有用性
The Time-course Changes of High Fluorescence Ratio of Reticulocytes and CD34 Positive Cells in Peripheral Blood
岡田 恭孝
1
,
小池 考一
1
,
萩野 真子
1
,
伊藤 妙
1
,
神村 信吾
1
,
安藤 学
1
,
新海 佳子
1
,
矢神 幸子
1
,
桑原 正喜
1
,
有吉 寛
1
Yasutaka OKADA
1
,
Kouichi KOIKE
1
,
Mako HAGINO
1
,
Tae ITO
1
,
Shingo KAMIMURA
1
,
Manabu ANDO
1
,
Yosiko SINKAI
1
,
Yukiko YAGAMI
1
,
Masaki KUWABARA
1
,
Yutaka ARIYOSI
1
1愛知県がんセンター病院臨床検査部
1Department of Clinical Laboratory, Aichi Cancer Center Hospital
キーワード:
血液検査
,
自動網赤血球測定装置
,
HFR
,
CD34陽性細胞
,
末梢血幹細胞採取
Keyword:
血液検査
,
自動網赤血球測定装置
,
HFR
,
CD34陽性細胞
,
末梢血幹細胞採取
pp.1213-1218
発行日 1996年10月15日
Published Date 1996/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542903058
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自動網赤血球測定装置R-3000(東亞医用電子)は,網赤血球の数を計測する以外に,網赤血球を成熟度に応じて,LFR,MFR,HFRの3分画に分類する機能を有している.
これらの3分画においてHFRは,幼若網赤血球を示し,同時に骨髄造血能を把握する指標になることがこれまでに報告されている.
今回,末梢血幹細胞採取を予定した症例に対し,HFRとCD 34陽性細胞率の経時的変動を観察した結果,HFRの変動は,CD 34陽性細胞に先行することが示唆された.このため,HFRに基準値を設定することを検討し,それを利用して末梢血幹細胞を効率的に採取し得る時期を予測することが80%の確率で可能となった.
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