今月の主題 性感染症(STD)
病原体と病態
リン菌
荒川 創一
1
Soichi ARAKAWA
1
1神戸大学医学部泌尿器科
キーワード:
リン菌感染症
,
診断
,
治療
Keyword:
リン菌感染症
,
診断
,
治療
pp.651-654
発行日 1996年6月15日
Published Date 1996/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542902936
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リン菌の生物学的特徴と,リン菌感染症の診断と治療について最近の問題点を交えて述べた.本菌は,男子尿道炎と女子子宮頸管炎のみならず,性風俗を反映して,咽頭や直腸からの分離もみられる.本菌の薬剤感受性は,ここ10年で,βラクタム薬では変化がないが,キノロン耐性菌の出現が問題となりつつある.リン菌と他の微生物,特にクラミジアが混合感染していることはまれではないため,それらに対する検査と対策も重要である.〔臨床検査40:651-654,1996〕
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