Japanese
English
研究
SPM法による年代別脳電位図法の検討
Use of Significance Probability Mapping (SPM) Methed for the Evaluation of Age-matched EEG Topography
田村 東子
1
,
川名 ふさ江
1
,
石山 陽事
1
Haruko TAMURA
1
,
Fusae KAWANA
1
,
Yoji ISHIYAMA
1
1虎の門病院臨床生理検査部
1Department of Clinical Physiology, Toranomon Hospital
キーワード:
SPM法
,
標準脳電位図
,
Z検定
,
Zマップ
,
年代別
Keyword:
SPM法
,
標準脳電位図
,
Z検定
,
Zマップ
,
年代別
pp.353-358
発行日 1996年3月15日
Published Date 1996/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542902869
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客観的な視覚情報として脳波を評価するために,sig-nificance probability mapping (以下SPM)法による,年代別正常者の標準脳電位図を10歳ごとに作成し,疾患群への応用と,その有用性について検討した.その結果,加齢により40歳を境に10~11Hzであった後頭部の優勢α波周波数は,9Hzへ徐波化することが確認された.さらに正常例と疾患例について,単純脳電位図と比較すると,対応年代ごとの標準脳電位図をsubtractionするZマップでは,特に疾患例についてより客観的データを提供することができた.しかし対応年代が異なると過大評価する結果となった.さらに詳細な年代別の標準脳電位図を作成することで,SPM法は脳波の異常所見をより客観的に表現するうえで有効であり,幅広い応用が期待できる.
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