Japanese
English
研究
定量脳波分析による平均電位基準電極の活性度の検討
Use of Quantitative EEG Analysis for the Evaluation of Activity of an Average Potential Reference Electrode
森 大輔
1
,
四宮 滋子
1
,
井上 令一
1
,
木田 享
2
,
阿佐野 幸子
2
,
大堀 俊子
2
,
星野 逸子
2
Daisuke MORI
1
,
Shigeko SHINOMIYA
1
,
Reiichi INOUE
1
,
Susumu KIDA
2
,
Sachiko ASANO
2
,
Toshiko OHORI
2
,
Itsuko HOSHINO
2
1順天堂大学医学部精神医学教室
2順天堂大学医学部附属病院臨床検査部
1Department of Psychiatry, Juntendo University School of Medicine
2Department of Clinical Laboratory, Juntendo University School of Medicine
キーワード:
脳波
,
平均電位基準電極
,
活性化
,
平衡型頭部外基準電極
,
定量脳波分析
Keyword:
脳波
,
平均電位基準電極
,
活性化
,
平衡型頭部外基準電極
,
定量脳波分析
pp.359-363
発行日 1996年3月15日
Published Date 1996/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542902870
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脳波検査における平均電位基準電極(AV)は,心電図や耳朶電極の活性化によるアーチファクトの多い場合に有用であり,脳波異常の局在を比較的明確にしうるという利点があるが,探査電極に与える影響が大きいといわれる.今回われわれはその活性度を定量的に検討した.後頭部優位のα波分布を示す健常者15名の頭皮上探査電極とAVのα波帯域のパワー(μV)を,平衡型頭部外基準電極を用いて測定した.Fp1,C3,T3,O1に対するAVのパワーの比率は,平均で,おのおの92.3,83.5,113.7,54.5%,また耳朶電極のパワーの200.0%を示した.これらの数値はAVを基準電極とした脳波を評価する際,念頭に置く必要があると思われた.
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