海外レポート
米国インディアナ大学キャンパス内Wishard Memorial Hospital
山田 俊幸
1
1インディアナ大学医学部(新潟大学検査部)
pp.231-233
発行日 1995年2月15日
Published Date 1995/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542902386
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■インディアナ大学メディカルセンター
米国はシカゴの南,車で3時間のところにインディアナ州の州都インディアナポリスは位置している.Indy 500マイルという世界的なカーレースの開催地であるというほかはこれといった特色のない地方都市である.そのダウンタウンのはずれに医学部を中心としたインディアナ大学の広大なキャンバスがあり,北側半分の敷地を大中8-9の病院群が占めている.各病院とも例えば小児病院,精神病院といった特徴を持ち,いくつかは大学と全く経営系統が違うものもあるが,基本的には大学医学部のスタッフが同じキャンパス内にあるこれらの病院に分散し診療を支えている.かくいう筆者も,担当教授の勤務の関係で,正式な所属はインディアナ大学医学部なれど,勤務地は退役軍人病院内の研究室になっている.この病院は文字どおり,退役軍人の慢性疾患,外傷後遺症を.主な対象にしており,検査室の規模は小さく,特筆すべきものはない.
本稿の依頼を受ける以前にキャンバス内最大である大学病院の検査室を訪ねたので,少し触れさせていただくと,とにかく大きな(部屋が多数)ラボで,例えば血液部門は,血算,血液像,免疫血液,凝固といった各小部屋に分かれて,それぞれ4~5人の技師による.イムノアッセイの部屋では,ケミルミアナライザー,IMxがそれぞれ2~3台雑然と並んでおり,全体として日本の検査センターに似ているという印象を受けた.
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