今月の主題 可溶性膜糖蛋白
解説
P―セレクチン
石綿 紀久
1
,
半田 誠
2
Norihisa ISHIWATA
1
,
Makoto HANDA
2
1慶應義塾大学医学部内科
2慶應義塾大学医学部輸血センター
キーワード:
P―セレクチン
,
可溶性膜糖蛋白
,
選択的スプライシング
Keyword:
P―セレクチン
,
可溶性膜糖蛋白
,
選択的スプライシング
pp.921-924
発行日 1994年8月15日
Published Date 1994/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542902066
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P―セレクチンは血小板および血管内皮細胞に存在する膜糖蛋白で,それら細胞と白血球との接着に関与している.最近,正常人血漿中にP―セレクチンの可溶型が存在し,少なくともその一部はmRNAの選択的スプライシングによる産物であることが明らかとなった.さらに,血栓性血小板減少性紫斑病,溶血性尿毒症性症候群,成人呼吸窮迫症候群などの微小循環障害性の疾患で異常高値を示すことが報告され,その生理的,臨床的役割が注目されている.〔臨床検査38:921-924,1994〕
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