Japanese
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特集 サイトカインからみた周術期管理
サイトカインと術後臓器障害
Cytokine and post-operative organ failure
若林 剛
1
,
島津 元秀
1
,
山本 聖一郎
1
,
森末 淳
1
,
玉川 英史
1
,
原田 裕久
1
,
加藤 悠太郎
1
,
竹内 裕也
1
,
首村 智久
1
,
尾原 秀明
1
,
北島 政樹
1
Go WAKABAYASHI
1
1慶應義塾大学医学部外科
キーワード:
術後SIRS
,
サイトカイン
,
微小循環障害
Keyword:
術後SIRS
,
サイトカイン
,
微小循環障害
pp.575-580
発行日 1997年5月20日
Published Date 1997/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407902715
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敗血症性ショックの研究から炎症性サイトカインの過剰産生が全身性炎症反応を惹起し,これが臓器微小循環系で好中球—内皮の相互作用から微小循環障害と引き続く臓器障害の原因になることが示された.手術侵襲により炎症性サイトカインが産生され,術後にやはり全身性炎症反応が生ずることから,術後臓器障害の成因として炎症性サイトカインの重要性が注目されている.本稿では臨床例で術後に炎症性サイトカインが産生されることを示し,動物実験からこれらのサイトカインが微小循環障害から臓器障害を惹起する機序を解説し,術後臓器障害の発生における炎症性サイトカインの意義について考察する.
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