Japanese
English
特集 甲状腺外科の新しい展開
甲状腺細胞診と術中迅速病理診断
Fine-needle aspiration cytology and frozen section method of thyroid tumors
中村 靖司
1
,
覚道 健一
1
Yasushi NAKAMURA
1
1和歌山県立医科大学第2病理
キーワード:
甲状腺穿刺吸引細胞診
,
甲状腺術中迅速病理診断
,
濾胞性腫瘍
,
術中迅速細胞診
Keyword:
甲状腺穿刺吸引細胞診
,
甲状腺術中迅速病理診断
,
濾胞性腫瘍
,
術中迅速細胞診
pp.151-156
発行日 1996年2月20日
Published Date 1996/2/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407902205
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
甲状腺穿刺吸引細胞診はほぼすべての甲状腺腫瘤に対して適応があり,侵襲ならびに危険が少なく,質的診断がきわめて高い正診率でなし得るため術前診断の要となっている.しかしながら,不適切な採取や標本作製による診断の誤り,ならびに濾胞腺腫や濾胞癌のような濾胞性腫瘍における診断の限界があり,その採取ならびに判定には細心の注意が必要である.また,近年,術中迅速病理診断は増加の一途をたどっており,甲状腺においても例外ではない.しかしながら,慣れないあまり不適切な診断を招き,のちの治療に影響を与えることも少なくない.以上の事柄について,その信頼度とそれらを規定する因子について述べた.
Copyright © 1996, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.