Japanese
English
研究
HCV関連抗原N-14(SGH-N14融合抗原)を用いたC型肝炎診断の基礎的検討
Evaluation of the Diagnostic Reagent Using HCV Related Antigen N-14 (SGH-N14 fusion protein)
守田 和樹
1
,
森 秀治
1
,
福井 正憲
1
,
杉本 整治
2
,
好田 肇
3
,
長谷川 護
2
,
前田 栄樹
4
,
有馬 暉勝
4
Kazuki MORITA
1
,
Hideharu MORI
1
,
Masanori FUKUI
1
,
Seiji SUGIMOTO
2
,
Hajime YOSHIDA
3
,
Mamoru HASEGAWA
2
,
Eiki MAEDA
4
,
Terukatsu ARIMA
4
1協和メデックス(株)研究所
2協和発酵(株)東京研究所
3協和発酵(株)研究開発企画室
4鹿児島大学医学部第二内科
1Kyowa Medex Co Ltd
2Kyowa Hakko Kogyo Co Ltd
3Kyowa Hakko Kogyo Co Ltd
4Kagoshima University, Scholl of Medicine
キーワード:
HCV関連抗原
,
SGH-N14抗原
,
HCV抗体
,
PCR
Keyword:
HCV関連抗原
,
SGH-N14抗原
,
HCV抗体
,
PCR
pp.209-213
発行日 1993年2月15日
Published Date 1993/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542901441
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HCV関連抗原は有馬(鹿児島大)らにより報告されたHCV肝炎と関連性のある抗原である.筆者らはこれら抗原を臨床診断に応用すべく,大腸菌で発現させた融合抗原を用いて予備評価を行った.
HCV関連抗原の1つであるN-14を用い,遺伝子操作法によって白サケ成長ホルモン(salmon growth hormone;sGH)と融合させ,大腸菌で顆粒状での大量発現に成功した.このsGH融合HCV関連抗原(SGH-N14)の精製品を用いた予備評価は,C型肝炎患者血清とのウエスタンブロッテングにより検討した.従来法であるplaque immuno blott(PIB)法より感度が良好であり,さらにカイロン社キットで陰性と判定された検体1例は,SGH-N14と反応性を示した.さらにPCR法による患者血漿からのHCV遺伝子の検出によりC型肝炎診断におけるN-14抗原の有用性が強く示唆された.
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