今月の主題 皮膚
技術解説
皮膚の免疫組織化学的検査
小野寺 有子
1
,
清水 宏
1
,
西川 武二
1
Yuko ONODERA
1
,
Hiroshi SHIMIZU
1
,
Takeji NISHIKAWA
1
1慶応義塾大学医学部皮膚科教室
キーワード:
免疫組織化学
,
皮膚疾患
,
切片作製法
,
皮膚免疫電顕
Keyword:
免疫組織化学
,
皮膚疾患
,
切片作製法
,
皮膚免疫電顕
pp.727-732
発行日 1992年7月15日
Published Date 1992/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542901139
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免疫組織化学は,細胞や組織中に存在する特定の物質を抗原抗体反応などを用いて同定する方法である.皮膚科領域においても自己免疫疾患や腫瘍などの補助診断に欠かせないもので,幅広く用いられている.
免疫組織化学において良好な結果を得るためには,組織を処理するに当たり形態と抗原性の両者が十分に保持されなければならない.そこでまず,組織の基本的な固定法,包埋法,切片作製法について解説した.また,光顕レベルの観察で通常用いられている蛍光抗体法,酵素抗体法について,それぞれの原理,特徴,手技につき概説し,特に皮膚疾患への応用についてまとめた.また,免疫電顕については,最近の新しい知見も含めて解説した.〔臨床検査36:727-732,1992〕
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