今月の主題 皮膚
技術解説
DNA染色と皮膚腫瘍
池 亨仁
1
,
大塚 藤男
2
,
石橋 康正
1
Hyung-In CHI
1
,
Fujio OTSUKA
2
,
Yasumasa ISHIBASHI
1
1東京大学医学部皮膚科学教室
2筑波大学臨床医学系皮膚科
キーワード:
DNA染色
,
顕微蛍光測光法
,
皮膚腫瘍
Keyword:
DNA染色
,
顕微蛍光測光法
,
皮膚腫瘍
pp.722-726
発行日 1992年7月15日
Published Date 1992/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542901138
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細胞核DNAの定量はその細胞の生物学的動態の解析に有用な情報を提供する.DNA量の測定にはDNAを蛍光色素によって染色,その蛍光量を定量する方法がよく用いられる.最近,われわれはDNAに特異的親和性を持つ蛍光色素であるDAPI (4′,6―diamidino-2―phenylindole)を用いてDNAを染色し,顕微蛍光測光法によってDNA量を定量している.本稿ではこのDAPI-DNA顕微蛍光測光法を中心にDNA染色および定量について概説し,われわれの皮膚腫瘍における最近の結果を簡単に紹介する.〔臨床検査36:722-726,1992〕
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