Japanese
English
治療
皮膚筋炎に対するDDS療法の効果
The Effects of DDS Therapy in the Treatment of Dermatomyositis
小野寺 有子
1
,
清水 聡子
1
,
仲 弥
1
,
原田 敬之
1
,
西川 武二
1
Yuko ONODERA
1
,
Satoko SHIMIZU
1
,
Wataru NAKA
1
,
Takashi HARADA
1
,
Takeji NISHIKAWA
1
1慶應義塾大学医学部皮膚科学教室
1Department of Dermatology, Keio University School of Medicine
キーワード:
皮膚筋炎
,
DDS
,
皮膚症状
Keyword:
皮膚筋炎
,
DDS
,
皮膚症状
pp.415-418
発行日 1993年4月1日
Published Date 1993/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412900870
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35歳,男性,全身に瘙痒を伴う紫紅色皮疹を認め,3カ月のDDS内服により皮疹が消失した皮膚筋炎の1例を報告した.また過去7年間に慶大皮膚科でDDS投与を試みた皮膚筋炎8例につき自験例とあわせてその臨床効果を検討した.DDS 1日50〜75mg,平均5.7カ月の投与で,紅斑,潮紅,潰瘍などの皮膚病変は7例でほぼ消失し,内服中止後も再燃を見なかった.筋症状に対しては無効であった.皮膚筋炎の中でも皮膚症状が主体で,全身症状を伴わない例や,ステロイド剤内服などで寛解状態にある例に対して,DDS療法は試みるべき治療法の一つと考えた.
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