今月の主題 生殖
技術解説
Y染色体のDNA解析
田村 高志
1,2
,
永渕 成夫
2
,
中堀 豊
2
,
中込 弥男
2
Takashi TAMURA
1,2
,
Shigeo NAGAFUCHI
2
,
Yutaka NAKAHORI
2
,
Yasuo NAKAGOME
2
1杏林大学保健学部臨床遺伝学教室
2国立小児病院小児医療研究センター先天異常研究部
キーワード:
Y染色体
,
Y染色体特異DNA
,
性分化異常
,
DNA診断
Keyword:
Y染色体
,
Y染色体特異DNA
,
性分化異常
,
DNA診断
pp.536-540
発行日 1990年5月15日
Published Date 1990/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542900137
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ヒトY染色体は,胎生期初期に未分化な性腺を睾丸側へ分化させる役割をもっていると考えられている.しかし,性分化の機構についてはいまだ不明な点も多い.
Y染色体に関する研究は,組換えDNA技術の発達により,ヒトY染色体DNAが次々にクローン化されるに至って,急速な進歩を遂げた.Y染色体短腕遠位端のpseudoautosomal領域の近くに座位する睾丸決定因子の座位も,60kbほどの範囲に同定されている.
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